生産:北海道で有機農業を目指す新規就農者支援 of 田舎で働きたい

北海道で有機農業を目指す新規就農者支援

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実は私の父は30年ほど前に、北海道で新規就農をスタートし、今ではベテランの域になりました。そして、有機農家をやっている家庭で、私が長男になります。ですので、子供のころから畑のハウスに行って、採れたての有機のトマトをかじっておやつ代わりにしていたというのが子供の記憶にあるんです。とても味が濃くて美味しいと正直僕は思っていましたが、逆を言いますと、そこらへんで出されるようなトマトがちょっと美味しくないなぁと感じてしまいます。そういうこともあり、札幌の休耕地を利用して北海道で体にやさしい有機農業スタートし、心豊かな農業生活、田舎ライフスタイルで雇用を拡大するプロジェクトを立ち上げました。

昔と今の農業
私が子供の頃(20年前)では、隣近所の生産者5~6件で共同組合を作り、機械や作業を共同で行っており、しばしば中学生の私も手伝いに行かされたものでした。特に稲作の大変な防除作業には、それぞれの家族全員お手伝いするのに目以外を完全防備で重い薬品が通るホースを引っ張りながら、すべての田んぼをまわっておりました。終わった頃には、服には農薬の匂いがつき、すぐにお風呂に入ったのを思い出します。

一方、今の防除作業は、ラジコンヘリを使用し、ラジコン操縦者と反対側に指示を出す2名で田んぼの上を往復させ薬品を空中散布している光景をよく見ます。昔は「マンパワー」と言って人の力を主体としていた農業から、機械化が進み肉体労働が軽減され、人手を少なく収量効率を上げる為の品種改良や栽培方法へと変わり、隣近所のお手伝い(パート)も必要なくなってきました。その中で農業経営も機械・設備投資に資金が必要になり、大規模農業へと転換した生産者も多くなりました。最新技術では、日照・温度などがオートメーション化された建物やハウス内で、病気や害虫の発生を防ぐために、外部と分離させた水耕栽培技術が研究されており、太陽の日差しが当たらなかろうが、雨が降らなかろうが、安定した作物の収穫が出来るようにもなりました。

現代農業の行き詰まり
日本の近代農業は効率を追求し、農薬や化学肥料に頼った生産をもとに品種改良を進めてきました。具体的には、①機械を使った栽培が容易に出来るよう大きさや高さを揃える。②病気や虫を退治する農薬に耐えうるようにする。③短期間で大きく・収穫しやすい実をつける等、栽培のしやすさ、高収量、市場が求める食味を重点に大規模農業化へ改良をし続けてきました。

しかし、諸外国 例えば、日本(北海道)とアメリカの農家の規模を比較すると桁違いの差があり、なおかつ、安い人件費の中国等の生産物の輸入で、市場原理主義の中淘汰され、行き先を見失った日本の農業があるかと思います。諸外国のアメリカでは今、値の高いバイオ燃料用作物ばかりを作ったために連作障害が発生し、農薬や化学肥料に頼った生産のために土中の虫や微生物などのバランスを崩し、土が養分も保湿力も奪われ砂漠化する事態も確認され始めました。また、遺伝子組み換え作物による病気や雑草・虫を退治する農薬に耐性を持ったスーパー雑草や虫も発見され、問題になりつつあります。

昔の農業が将来の日本の農業?
日本では欧米の基準を参考に、2000年には法律として「偽表示」や「デタラメ表示」を取り締まる「有機JAS法」を制定・施行が始まり、また、中国産冷凍ぎょうざ事件をきっかけに、消費者も食品や農産物等の安全・安心を求め国産の需要が高まってきました。"有機農業とは、農薬や化学肥料・遺伝子操作技術には頼らないため安全だが、非効率な生産方法で価格に転嫁される農作物である"が今まで軽視されていた、農薬が及ぼす人体や土壌に対しての蓄積がないことや、非効率であるがゆえに生産物の栄養価が高まることがわかってきました。ただ、この有機農業は現代農業とは考え方がまるで正反対ですので、既存の生産者が転換することより、消費者目線でモチベーションの高い新規就農者が始めるほうが多い事があります。特に、北海道では移民による開拓地で、新しい事にチャレンジする新規就農者を受け入れる風土があると思います。

新規就農者支援
野菜にはそれぞれ旬があり、旬の時期の栄養価が一番高く味も一番美味しいと私は思います。また、夏野菜には体を冷やす、冬野菜には体を暖める効果があり、身体にとっても良い事だと思います。
しかし、今の店先では一年通して旬に限らす商品が並び、「初物」と称し話題性の為に時期を早めて商売にしているものが多く、消費者も言葉に翻弄され「本当の良さ」を理解されていないのが残念です。私は野菜を「物」としての扱いではなく 食べる「物」として、効率的ではない生産物を正当な価格で仕入を行い、消費者に「本物の良さ」を説明・理解して買って頂く努力が、今出来る新規就農者の応援(支援)ではないかと考えております。